みなさんにとって、理想の人生とはどんな人生でしょうか。私は、50歳からの「こうありたい」という生き方を何となく思い描いています。みなさんの理想の人生について考えながら、読んでいただければと思います。
突然ですが、どんな最期を迎えたいですか?と質問されたら、何と答えるでしょうか?私は「ふとんの上で最期を迎えたい」と答えます。なぜなら、それが一番幸せだからです。
人が亡くなるのには、3パターンあると思います。1つ目は、自らあの世に行く、2つ目は、誰かにあの世に行かされてしまう、そして3つ目が、寿命をまっとうしてあの世に行く、というパターンです。1つ目も2つ目も、あまり幸せな最期とは言えません。きっとふとんの上では死ねないと思います。でも、3つ目なら、ふとんの上で逝けます。これが理想だな、と思っています。
では、どうやったら3つ目のパターンになれるのか。そのキーワードとなるのが「欲」でしょう。
あまりにも欲が強いと、3つ目ではなく、1つ目や2つ目の最期があり得るかもしれません。自分の我を押し通してばかりだと、人から恨まれる可能性があります。
どうせなら、人に好かれたままあの世に行きたい。そのためにはどうすればいいのか。自分の最期を考えるのは、そうした「これからの生き方」を考える機会になると思います。
ちなみに私は、願わくば、まわりから「彼はよくがんばった」と言ってもらえる生き方をしたいと思っています。愛、至誠というキーワードで語ってもらえたらうれしいですし、言葉はなくても、鉄のモニュメントで自分の人生を表現できたら、とてもいいと思っています。
人生というものを考えたとき、私には、光製作所の社長を引退したあとやってみたいことがあります。それは、社会に絡みまくることです。農業をしたり、動植物を育てたり。そうした活動を通じて、
例えば、植物を販売し、オフィス環境を良くするなど。そうしたことが、豊かさを生むと考えています。動植物は嘘をつきません。花は手入れすればとてもきれいに咲くし、お米だって季節がめぐるとちゃんと穂を垂れます。メダカも、お世話をすることでどんどん繁殖して増えていきます。とにかく正直。そういうところが好きなのです。
でも、ときどき思います。動植物が好きだということは、私は人間嫌いなのだろうか。経営者として、光製作所を幸せ日本一の会社にしたいと思っているのに、こんなことでいいのだろうか…と悩むこともあります。
「そんな小さなことで悩んでいるんですか」と言われそうですが、でも、それが私の嘘のない姿です。そうした素の自分はあまり見せたくないのですが、裸の付き合いという言葉もあります。裸で付き合える関係性をつくることで会社の一体感が高まるなら、そうしたいと思っています。
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